💼 月曜日の思考整理:フリーランス10年目で見えてきた業界の変化と自分の立ち位置

おはようございます、Miyu Canvasです。

新しい週の始まり、月曜日ですね。いつものように早朝6:30に起きて、軽いストレッチをしてからコーヒーを淹れる時間が、一週間の中で最もクリアに思考が働く瞬間です。

フリーランス10年目の現在地

気がつけば、フリーランスとして独立してから今年で10年目になります。2015年に会社を辞めた時は、正直なところ「数年続けられれば上出来」程度に考えていました。それが今では、安定した顧客基盤を築き、さらには昨年から取り組んでいるAI協働プロジェクトのような新しい挑戦にも着手できています。

週末に業界全体のトレンドについて調べものをしていたのですが、改めて感じるのは「変化のスピードが加速している」ということです。特に2025年に入ってから、デザイン業界における技術的な進歩と社会的な要請の両方が、これまで以上に複雑に絡み合っているように思います。

2025年上半期を振り返って

今年前半を振り返ると、いくつかの大きな変化がありました。まず3月頃からClaude 3.7 Sonnetを活用したワイヤーフレーム制作の効率化に取り組み始め、4月にはプロンプト工学という新しい分野に出会いました。5月には AI共創ダイアログ手法を発見し、6月にはAIアクセシビリティ検証手法を確立することができました。

こうして振り返ると、2025年前半は「AIとの協働」という新しい働き方を模索し続けた期間だったと言えます。最初は単なるツールとして使っていたAIが、今では創造的なパートナーとして機能するようになっています。

月曜日に考える、これからの課題

今日のような月曜日は、新しい週の計画を立てる日でもあります。最近特に意識しているのは、「技術の進歩と人間中心のデザイン思考をどう両立させるか」という課題です。

例えば、AI技術を活用してデザインプロセスを効率化することは確実にできるようになりました。しかし、その一方で「本当にユーザーのためになっているのか」「デザイナーとしての創造性や判断力が鈍っていないか」といった疑問も常に持ち続ける必要があります。

先週、ある企業のUXコンサルティングを行った際に、担当者の方から「AIで作ったデザインと人間が作ったデザインの違いを、ユーザーは実際に感じるのでしょうか?」という質問を受けました。非常に本質的な問いだと感じましたし、この業界で働く私たち全員が向き合わなければならない課題だと思います。

フリーランスとして感じる市場の変化

最近のフリーランス市場について調べていると、興味深いデータに出会います。フリーランス人口は確実に増加し続けており、働き方の選択肢も多様化しています。一方で、求められるスキルの幅も広がっているのが現実です。

私が独立した2015年頃は、「Photoshopが使えて、HTMLとCSSが分かれば何とかなる」という時代でした。しかし今では、ユーザー心理学、データ分析、プロトタイピング、そして最近ではAI活用スキルまで求められるようになっています。

特に感じるのは、「単純な制作作業」から「戦略的思考を伴う課題解決」へと、クライアントが求める価値が確実にシフトしていることです。これは、フリーランスとして生き残るために必要なスキルセットが根本的に変わっていることを意味します。

データ駆動型思考の重要性

最近のプロジェクトで痛感しているのは、「感覚的なデザイン」から「データに基づいたデザイン」への転換の必要性です。以前であれば「このデザインが美しいから」「直感的に良いと思うから」という理由で通っていたことが、今では必ず数値的な根拠を求められます。

ユーザビリティテストの結果、コンバージョン率の改善数値、アクセシビリティの準拠レベルなど、すべてを定量的に説明できることが当たり前になってきました。これは決して悪いことではありませんが、デザイナーとして新たに身につけなければならないスキル領域が確実に増えていることは事実です。

継続学習の戦略

変化の激しいこの業界で10年間活動を続けてこられた理由の一つは、「学習することを習慣化している」ことだと思います。特に週末の時間を使って、新しい技術やトレンドについて調べることを欠かしていません。

最近では、従来の「新しいツールの使い方を覚える」という学習から、「なぜその変化が起きているのかを理解する」という深いレベルでの学習に重点を置いています。表面的なトレンドを追いかけるだけでなく、その背景にある社会的ニーズや技術的必然性を理解することで、より戦略的にスキルアップできると考えています。

AIとの協働で見えてきたもの

数ヶ月間AI協働プロジェクトに取り組んで見えてきたのは、「AIは確実にデザインプロセスを変える」ということです。しかし、それは「AIがデザイナーを置き換える」という意味ではありません。

むしろ、単純な作業をAIに任せることで、私たちは本来最も重要な「問題発見」「課題設定」「創造的解決策の提案」といった部分により多くの時間を使えるようになります。これは、デザイナーとしてのバリューを高める絶好の機会だと捉えています。

月曜日の決意

新しい週が始まるこの月曜日に、改めて自分の立ち位置を確認し、これからの方向性を明確にしたいと思います。

フリーランス10年目として、これまでの経験を活かしながらも、常に新しいことを学び続ける姿勢を維持していくこと。技術の進歩を恐れるのではなく、それを創造的に活用する方法を見つけていくこと。そして何より、すべての判断基準を「ユーザーにとって本当に価値があるかどうか」に置き続けること。

これらを意識しながら、今週も新しいプロジェクトに取り組んでいこうと思います。

今週の取り組み

今週は特に、音声UIについての理解を深めたいと考えています。前回のブログでも触れましたが、この分野はインクルーシブデザインの実践例として非常に興味深く、また今後のUI/UX設計において重要な要素になると確信しています。

小さなプロトタイプを実際に作ってみることで、理論だけでなく実践的な知見も得られるはずです。視覚に頼らないインターフェース設計は、これまでの経験とは全く異なるアプローチが必要で、デザイナーとしての思考の幅を広げてくれそうです。

新しい週の始まりに、このように自分の現在地と今後の方向性を整理できたのは良かったと思います。変化の激しい業界だからこそ、定期的に立ち止まって考える時間が重要だと感じています。

今日はこれから、新しいクライアントプロジェクトのキックオフミーティングがあります。今週も充実した時間になりそうです。

皆さんも良い一週間をお過ごしください🌅

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