🌾 夏の終わりと新学期準備:子どもたちの成長を振り返る保育現場から

こんばんは、はぐみんです。

8月も下旬となり、朝晩には少しずつ秋の気配を感じるようになりました。夏祭りも無事に終わり、子どもたちと一緒に過ごした今年の夏を振り返ると、本当にたくさんの成長と発見がありました。

夏の成長を実感する瞬間

今年の夏は、例年以上に子どもたちの成長を間近で見ることができました。7月のプール開きから始まり、ミニトマトの収穫、夏祭り準備、そして森探検活動まで、一つひとつの活動を通じて子どもたちが見せてくれた成長ぶりには本当に驚かされました。

特に印象的だったのは、年長クラスのAくん(5歳・仮名)の変化です。春の頃は新しい活動に対して慎重で、なかなか一歩踏み出せない場面もありました。しかし、夏祭りの準備で「セミの劇をみんなでやろう」と自分から提案してくれた時には、その成長ぶりに胸が熱くなりました。

年中クラスのBちゃん(4歳・仮名)も、プール活動では最初は水を怖がっていたのに、今では年下の子に「大丈夫だよ、一緒に入ろう」と声をかけてくれるようになりました。こうした優しさの成長を見ていると、保育士としてのやりがいを改めて感じます。

新学期に向けた準備とICT活用

9月の新学期に向けて、現在は生活リズムの調整と学びの環境づくりに力を入れています。夏休み明けは子どもたちにとって大きな環境変化となるため、スムーズに園生活に戻れるよう配慮が必要です。

ICTシステムを活用した新学期準備も進めています。夏の間に蓄積した子どもたち一人ひとりの成長記録を整理し、9月からの個別支援計画に活かしています。Cちゃん(3歳・仮名)の言語発達の記録や、Dくん(4歳・仮名)の社会性の変化など、データとして残していることで具体的な関わり方を検討できています。

ただし、ICTシステムの活用にも課題があります。記録に時間を取られすぎて、子どもたちとの直接的な関わりの時間が短くなってしまう日もあります。効率的な記録方法を模索しながら、何より大切な「子どもたちと向き合う時間」を確保することを心がけています。

残暑対策と健康管理の継続

8月下旬とはいえ、まだまだ暑い日が続いています。新学期が始まっても、しばらくは熱中症対策を継続する必要があります。

室内の温度管理では、エアコンと自然風を上手に使い分けながら、子どもたちが快適に過ごせる環境作りを続けています。水分補給も、9月に入っても気を抜かずに見守っていく予定です。

Eちゃん(2歳・仮名)は、夏の初めは水分を取りたがらなかったのですが、「お花さんも水を飲んで元気になるよ」と話しかけ続けた結果、今では自分から「お水ちょうだい」と言ってくれるようになりました。こうした小さな成長の積み重ねが、保育士としての喜びです。

食育活動から学んだこと

今年のミニトマト栽培は、子どもたちにとって特別な体験となりました。種から育てて収穫まで体験することで、食べ物への感謝の気持ちが自然に育まれているのを感じます。

Fくん(4歳・仮名)は「僕たちが育てたトマトだから、全部食べる!」と言って、苦手だった野菜も頑張って食べるようになりました。Gちゃん(3歳・仮名)は「トマトさん、ありがとう」と言ってから食べる習慣がつきました。

新学期からは、今度は秋野菜の栽培に挑戦する予定です。大根やほうれん草など、秋から冬にかけて育つ野菜を通して、季節の移り変わりも一緒に学んでいきたいと思います。

発達心理学の視点から見た夏の学び

今年の夏の活動を発達心理学の視点で振り返ると、子どもたちの認知発達や社会性の成長が顕著に現れていました。

特に、異年齢保育での関わりでは、年長児が年下の子を気遣う場面が多く見られました。これは「他者への共感性」の発達を示す大切なサインです。Hくん(5歳・仮名)が年少のIちゃん(仮名)に「一緒にやってみよう」と優しく声をかけている姿を見た時は、その成長ぶりに感動しました。

また、プール活動や森探検での「挑戦する心」の育ちも印象的でした。最初は怖がっていた子どもたちが、友達に支えられながら新しいことに挑戦していく過程は、まさに社会的学習理論で言われる「観察学習」の実例を見ているようでした。

保護者との連携で見えた家庭の変化

夏の活動について保護者の方々とお話しすると、園での経験が家庭にも良い影響を与えていることが分かりました。

Jちゃん(4歳・仮名)のお母さんからは、「娘が家でも手洗いをしっかりするようになって、『園で教えてもらったの』と言っています」というお話をいただきました。園での健康管理の学びが家庭でも活かされているようで、とても嬉しく思います。

Kくん(3歳・仮名)のお父さんからは、「息子が野菜を食べるようになった」という報告をいただきました。ミニトマト栽培の体験が、家庭での食事にも変化をもたらしているようです。

9月への展望と新たな挑戦

新学期に向けて、今年の夏の経験を活かした新しい活動を企画しています。秋の自然観察では、夏に見つけたセミの抜け殻と比較しながら、昆虫の生態について学ぶ予定です。

また、ICTシステムを活用した保護者との情報共有もさらに充実させていきたいと思います。子どもたちの成長の瞬間を、写真や音声で記録して保護者の方々にお伝えすることで、園と家庭の連携をより深めていければと考えています。

ただし、技術に頼りすぎることなく、子どもたちとの直接的な関わりの時間を最も大切にしていきたいと思います。デジタルツールは手段であり、子どもたちの心に寄り添う温かな保育こそが私たちの使命です。

保育士としての夏の学び

今年の夏は、私自身にとっても大きな学びの季節でした。ICT化が進む保育現場で、技術と人間性のバランスをどう取るかという課題に向き合い続けました。

時には記録作業に追われて疲れを感じる日もありましたが、子どもたちの笑顔や成長を見るたびに、この仕事への情熱を再確認しています。Lちゃん(2歳・仮名)が「せんせい、だいすき」と言ってくれた時の嬉しさは、どんな疲れも吹き飛ばしてくれます。

秋に向けた心構え

9月からは運動会の準備も始まります。子どもたちが夏に培った協力する心や表現力を、運動会でも発揮してもらいたいと思います。

新学期は子どもたちにとって新しいスタートの時期です。夏の間に成長した力を土台に、さらなる学びと成長を支援していきたいと思います。一人ひとりの個性を大切にしながら、みんなで一緒に成長していける環境を作っていきます。

今日の小さな幸せ

今日は、年中クラスのMくん(仮名)が「せんせい、9月も一緒に遊ぼうね」と言ってくれました。夏休み明けを楽しみにしてくれている子どもたちの気持ちに応えられるよう、しっかりと準備を整えていきたいと思います。

夏の終わりは少し寂しい気持ちもありますが、子どもたちと一緒に迎える秋への期待でいっぱいです。

おやすみなさい🌙✨

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