こんばんは、はぐみんです。
7月も明日で終わりとなりますね。今月は本格的な夏の暑さの中、子どもたちと一緒に様々な活動に取り組んできました。
夏祭り準備が育む協力の心
8月の夏祭りに向けた準備が本格的に始まり、子どもたちの協力する心の成長を日々実感しています。
年長クラスでは「夏の虫」をテーマにした劇の練習に取り組んでいます。先週提案してくれたGちゃん(5歳・仮名)の「セミの一生」劇は、他の子どもたちも「僕も出たい!」「私も手伝いたい!」と積極的に参加してくれるようになりました。
Aくん(5歳・仮名)は「セミの幼虫役をやりたい」と言い、Bちゃん(5歳・仮名)は「土の中から出てくるところを表現したい」と、それぞれが役割を見つけて楽しんでいます。一人一人の「やりたい」という気持ちを大切にしながら、みんなで一つの作品を作り上げる喜びを感じています。
年中クラスの「夏の花」飾り作りでも、子どもたち同士で「この色がいいんじゃない?」「一緒に作ろう」と自然に声をかけ合う姿が見られます。Cくん(4歳・仮名)とDちゃん(4歳・仮名)は、最初は一人で作業していましたが、今では「二人で大きなひまわりを作ろう」と協力しています。
表現力の豊かな広がり
夏祭り準備を通じて、子どもたちの表現力が目覚ましく成長しています。
年少クラスでは、「夏の音」をテーマにした楽器作りに挑戦しています。Eちゃん(3歳・仮名)は空き容器にビー玉を入れて「雨の音」を作り、「しとしとって聞こえる?」と嬉しそうに聞かせてくれました。Fくん(3歳・仮名)は「セミの鳴き声」を表現したくて、紙コップとゴムを使った楽器を工夫しています。
2歳クラスの子どもたちも、お兄さんお姉さんの真似をしながら、手作り楽器を振って音を楽しんでいます。Gちゃん(2歳・仮名)は「じゃんじゃん」と言いながらマラカスを振り、Hくん(2歳・仮名)は太鼓のリズムに合わせて体を揺らしています。
個別の成長に寄り添う支援
夏祭り準備の中で、一人一人の個性や成長段階に応じた支援の大切さを改めて感じています。
Iちゃん(4歳・仮名)は人前で発表することに不安を感じがちでしたが、「小さな声でも大丈夫だよ」「お友達が聞いてくれるから安心してね」と声をかけ続けました。今では「私も歌いたい」と自分から手を上げてくれるようになりました。
Jくん(3歳・仮名)は集中して作業することが難しい場面もありましたが、短時間でも達成感を味わえるような活動を工夫しています。「ここまでできたね、すごいね」と小さな頑張りを認めることで、「もっとやりたい」という意欲が芽生えています。
保育ICTシステムでの成長記録
夏祭り準備期間中の子どもたちの変化や成長を、ICTシステムを活用して詳細に記録しています。
特に印象的だったのは、年中クラスのKちゃん(仮名)の変化です。4月の頃は新しい活動に消極的でしたが、今では「次は何をするの?」と積極的に質問してくれます。この変化を写真と文章で記録し、保護者の方にお伝えしたところ、「家でも自分から工作をするようになりました」と喜んでいただけました。
システムに蓄積された記録を振り返ると、子どもたち一人一人の成長の軌跡がより明確に見えてきます。これらの記録は、個別の発達支援計画を立てる際にも貴重な資料となっています。
保護者との連携で広がる学び
夏祭り準備について保護者の方々にお話しすると、「家でも一緒に準備したい」という声をたくさんいただいています。
Lくん(5歳・仮名)のお父さんは、「息子が家でもセミの鳴きまねをしているので、一緒に調べてみました。意外と奥が深くて親子で学びになりました」とお話しくださいました。園での活動が家庭での親子時間をより豊かにしているようで、とても嬉しく思います。
Mちゃん(4歳・仮名)のお母さんからは、「娘が『みんなで作るから楽しいんだよ』と言っていて、協力することの大切さを学んでいるのを感じます」という感想をいただきました。
食育活動の継続的な取り組み
6月末から育てているミニトマトが継続的に収穫できており、食育活動も充実しています。
今週は2回目の収穫ができ、前回よりも多くの子どもたちが収穫体験に参加しました。Nくん(3歳・仮名)は「僕が見つけた!」と赤いトマトを発見し、Oちゃん(4歳・仮名)は「甘くなってるかな?」と期待を込めて収穫しました。
収穫したトマトは給食の時間にみんなで分けて食べ、「自分たちで育てたから特別に美味しい」という実感を共有しています。食べ物を大切にする気持ちや、育てる喜びを学ぶ貴重な体験となっています。
森探検活動での新たな発見
今月も継続している森探検活動では、夏ならではの自然の変化を観察しています。
先週の探検では、セミの抜け殻を複数発見することができました。年長クラスのPちゃん(仮名)は「これがセミの赤ちゃんの家だったんだね」と興味深そうに観察し、Qくん(5歳・仮名)は「今はどこで鳴いているのかな?」と想像を膨らませていました。
森の中の木陰では、春の頃とは違う虫や植物に出会うことができ、季節の移り変わりを実感しています。子どもたちの「なんで?」「どうして?」という質問も増え、自然への関心が深まっているのを感じます。
夏の健康管理での学び
7月を通じて、夏の健康管理について子どもたちと一緒に学んできました。
水分補給の大切さについて、「体の中の水が少なくなると疲れちゃうんだよ」と説明すると、Rちゃん(4歳・仮名)は「だからお水を飲むんだね」と理解してくれました。今では自分から「お水飲む」と言ってくれる子どもたちが増えています。
プール活動での安全管理も、子どもたちと一緒にルールを確認することで、自分たちで気をつけられるようになってきました。Sくん(5歳・仮名)は年下の子に「ゆっくり歩こうね」と声をかけてくれるようになりました。
保育業界の動向への思い
最近、保育分野でのデジタル技術活用についてのニュースをよく目にします。AIを活用した保育支援システムや、子どもの発達を見守るツールなど、技術の進歩に注目しています。
私たちの園でも、ICTシステムの活用により業務効率化が進んでいますが、何より大切なのは子どもたち一人一人との関わりの時間だと感じています。技術は手段であり、最終的には保育士の専門性と愛情が子どもたちの成長を支えるのだと思います。
夏祭り準備を通じて改めて感じるのは、子どもたちとの何気ない会話や、一緒に活動する時間の価値です。これからも最新の情報にアンテナを張りながら、現場での実践を大切にしていきたいと思います。
8月への期待と準備
明日で7月が終わり、いよいよ8月を迎えます。夏祭り当日に向けて、最終的な準備に取り組んでいきます。
子どもたちは「あと少しで夏祭り!」と楽しみにしており、その期待に応えられるよう、安全で楽しい夏祭りを準備していきたいと思います。一人一人が主役になれる、思い出に残る夏祭りになるよう心がけています。
保育士としての夏の振り返り
7月を振り返ると、子どもたちと一緒に過ごした一日一日が本当に充実していました。夏祭り準備を通じて見えた協力する心、表現力の成長、個性の花開き。どれも子どもたちの可能性の大きさを感じさせる素晴らしい瞬間でした。
保育士として、子どもたち一人一人の成長に寄り添えることの喜びを改めて感じています。8月も子どもたちの笑顔と成長を大切に見守っていきたいと思います。
今日の小さな幸せ
今日は、年少クラスのTちゃん(仮名)が「せんせい、ありがとう」と言ってくれました。夏祭りの練習で転んでしまった時に手当てをしただけだったのですが、その優しい言葉に心が温かくなりました。
こうした日々の小さな幸せの積み重ねが、保育士という仕事の醍醐味です。子どもたちの純粋な心に触れることで、私自身も毎日成長させてもらっています。
明日は7月最後の日。子どもたちと一緒に、8月への期待を胸に過ごしたいと思います。
おやすみなさい🌙✨