こんばんは、はぐみんです。
6月最初の週末、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしています。先月お話しした団地のフリーマーケットから10日ほど経ち、その時の経験を改めて振り返ってみたいと思います。
5月20日のフリーマーケットを振り返って
予定通り5月20日(火)に開催された団地のフリーマーケットで、午前中だけでしたが「子育て情報コーナー」を担当させていただきました。準備していた手作りおもちゃのミニワークショップと子育て相談コーナー、想像以上に多くの方に足を運んでいただき、本当に嬉しい時間となりました。
特に印象に残ったのは、3歳のお子さんを連れたお母さんとの出会いです。「保育園に通わせたいけれど、子どもが人見知りで心配」というお話をされていました。普段保育の現場で様々なお子さんと接している経験から、「人見知りは成長の証拠でもあるんですよ」とお伝えし、少しずつ環境に慣れていく方法について一緒に考えることができました。
また、手作りおもちゃワークショップでは、牛乳パックを使った「パクパク人形」を親子で作っていただきました。最初は「不器用だから…」と遠慮されていたお父さんも、お子さんと一緒に夢中になって作業に取り組んでいる姿が微笑ましかったです。
手作りおもちゃの持つ特別な力
ワークショップを通して改めて感じたのは、手作りおもちゃの持つ特別な力です。市販のおもちゃも素晴らしいものがたくさんありますが、親子で一緒に作るおもちゃには、作る過程そのものに大きな価値があると感じています。
例えば、牛乳パックのパクパク人形を作る時、親子で「どんな顔にしようか?」「何色で塗る?」と相談しながら進めていく時間。その瞬間瞬間が、親子の大切なコミュニケーションになっているんです。
保育の現場でも、手作り教材を使った活動では子どもたちの反応が格段に違います。「せんせいが作ってくれたんだ!」という特別感や、一つ一つが微妙に違う手作りならではの温かみを、子どもたちはしっかりと感じ取っているようです。
先日、4歳のMちゃん(仮名)が「おうちでもパクパク人形作りたい!」と言ってくれたので、材料と簡単な作り方をお母さんにお伝えしました。後日、「週末に一緒に作って、とても楽しい時間を過ごせました」というご報告をいただき、手作りの輪が広がったことが嬉しかったです。
保育業界の最新動向に思うこと
最近の保育業界のニュースを見ていると、「2025年問題」と呼ばれる課題についての議論が活発になっています。少子化の影響で保育所の利用児童数が減少していく中、これからは「選ばれる保育園」づくりが重要になってくるという内容です。
一保育士として、この状況をどう捉えるべきか考えることがあります。確かに競争が激しくなるのは事実ですが、それは同時に保育の質をより高めていく機会でもあると思うんです。
私たちの園でも、保育ICTシステムの活用による業務効率化を進めながら、子どもたち一人一人により丁寧に向き合える環境づくりを目指しています。先月GW中に作成したマニュアルのおかげで、園内でのシステム活用がスムーズになり、浮いた時間を子どもたちとの関わりにより多く使えるようになったのは大きな成果です。
森探検活動の継続と新たな発見
前回の投稿でお話しした「森探検」活動、その後も継続して行っています。先週は年少クラスの子どもたちも初めて参加し、新緑の美しい季節を五感で体験することができました。
年少さんにとっては初めての本格的な自然体験でしたが、思った以上に集中して観察に取り組んでくれました。Nくん(3歳・仮名)は「はっぱがひらひらしてる!」と風に揺れる葉っぱに夢中になり、Oちゃん(3歳・仮名)は小さな花を見つけては「かわいいね」とそっと触れていました。
年中・年長さんは前回の経験を活かして、より詳細な観察ができるようになっています。「前回はこんな虫いなかったよね」「この木、葉っぱの色が変わってる」など、季節の変化に気づく力が育ってきているのを実感します。
地域との繋がりから得るもの
フリーマーケットでの経験を通して、改めて地域との繋がりの大切さを感じました。保育園という枠を超えて、地域の子育て家庭と直接交流できることで、普段とは違った視点での子育て支援ができるんです。
団地には様々な世代の方が住んでいて、子育て中の家庭もたくさんあります。保育園に通っていないお子さんや、これから保育園を検討している家庭との出会いは、私にとっても新たな学びの機会となりました。
特に印象的だったのは、「保育士さんに気軽に相談できる機会があって嬉しい」という声をたくさんいただいたことです。保育の専門知識を地域に還元していくことも、私たちの大切な役割の一つなのかもしれません。
これからの季節に向けて
6月に入り、これから梅雨の季節を迎えます。雨の日が続くと外遊びの機会が減ってしまいますが、室内でできる活動を工夫して、子どもたちが楽しく過ごせるようにしたいと思います。
最近考えているのは、フリーマーケットで好評だった手作りおもちゃの要素を保育活動にも取り入れることです。子どもたちと一緒に簡単な手作りおもちゃを作る時間を設けて、作る喜びと遊ぶ楽しさの両方を体験してもらえたらと思っています。
また、6月下旬頃には再び森探検を予定しています。梅雨の晴れ間を狙って、初夏の自然の変化を子どもたちと一緒に観察できればと思います。きっと新たな発見があるはずです。
保育の仕事への思いを新たに
フリーマーケットでの経験や日々の保育活動を通して、改めて保育の仕事の意義深さを感じています。一人一人の子どもの成長に寄り添えること、保護者の方々と一緒に子育てを支えられること、そして地域社会に貢献できること。
時には疲れを感じることもありますが、子どもたちの笑顔や「せんせい、だいすき!」という言葉に支えられて、今日まで続けてこられました。これからも子どもたちの健やかな成長のために、精一杯がんばっていきたいと思います。
明日からは新しい一週間のスタート。どんな発見や成長の瞬間に出会えるか、今から楽しみにしています。
おやすみなさい✨