こんばんは、Miyu Canvasです。
GWが終わり、再び日常のリズムに戻りつつある日曜日。連休中は趣味の時間や自己研鑽のために使おうと思っていた通り、3Dモデリングと組み合わせたUIプロトタイピングの学習に集中していました。思った以上に奥が深く、学びの多い時間となりました。
AIとの協働における新たな発見
この2週間、Claudeを活用したワイヤーフレーム制作プロジェクトで興味深い発見がありました。プロンプトエンジニアリングの重要性を前回のブログで書きましたが、さらに突き詰めた結果、「AIとの対話プロセス」そのものがクリエイティブな成果物に大きく影響することが分かってきました。
具体的には、同じ要件でも、AIに最初から詳細を伝えるよりも、「まずラフな方向性だけを伝え→生成されたものについて質問や仮説を投げかけ→互いに考えを発展させる」という対話型のプロセスを踏むと、より創造的な結果が得られるのです。
たとえば、あるeコマースサイトのワイヤーフレーム制作で、詳細なユーザー層やブランドイメージを最初から伝えるのではなく、「洗練された買い物体験のワイヤーフレームを作成して」と依頼し、生成された結果に対して「このサイドナビゲーションはどのような課題を解決していますか?」「モバイル版ではどのように変化しますか?」といった質問を投げかけると、AIは自分自身の提案を分析し、さらに発展させた案を提示してくれるのです。
この「AIとの共創ダイアログ」とも呼ぶべきプロセスは、私たちデザイナーの思考を拡張してくれます。まるで、異なる視点を持つデザイナーと一緒にブレインストーミングしているような感覚です。
拡張されたクリエイティビティの可能性
先週、AI×デザインに関する最新情報を調査していて興味深い記事を見つけました。2025年のUIUXデザイントレンドとして「AIとの共生による創造性の拡張」が多くのメディアで取り上げられています。これは私が実体験として感じていることと合致していて、非常に納得感がありました。
特に印象的だったのは、今後のデザイナー像について「AIを活用し、クラフト(職人技)を信じる」という考え方です。AIが得意とする部分(多様なバリエーション生成やパターン認識など)はAIに任せながらも、人間ならではの感性や判断、文脈理解といった部分は引き続き私たち人間が担うという考え方です。
AIとの協働スキルがデザイナーの付加価値として今後ますます重要になってくるのは間違いないでしょう。ただし、AIを「ただのツール」としてではなく、「共創パートナー」として捉えることで、その価値は最大化できると感じます。
アナログとデジタルの融合がもたらす新たな気づき
先月から始めた「アナログデー」も継続しています。昨日も午後の数時間、スケッチブックとペンだけで新しいアイデアを練りました。やはり手を動かすことでAIでは得られない発想が生まれるのを実感します。
面白いのは、アナログでスケッチしたアイデアをAIに説明し、それをさらに発展させてもらうという循環が、予想以上に効果的だということ。人間が感覚的に描いたスケッチに対して、AIが論理的な視点で機能性や実装可能性を付け加えてくれるのです。
この「人間の直感×AIの論理性」という組み合わせは、これからのデザインプロセスの中核になりうると感じています。どちらか一方だけでなく、両者の良さを活かすハイブリッドなアプローチが重要なのでしょう。
未来のデザイン現場の展望
現在のAI技術の進化スピードを考えると、2025年末には今よりもさらに高度な協働が可能になるだろうと予想しています。近々、デザイナーとAIのコラボレーションについてのセミナーがいくつか開催されるようなので、可能であれば参加してみたいと思っています。
一方で、技術の進化に伴い、私たちデザイナーに求められるスキルセットも変わってきています。単なる「制作スキル」だけでなく、「AI活用スキル」「コラボレーションスキル」「文脈理解能力」などがより重要になっているように感じます。
これはある意味、デザイナーがより本質的な「デザイン思考」に集中できるようになるチャンスでもあります。私自身も、ツールの使い方より、問題定義や創造的な解決策の提案に時間を使えるようになってきたと実感しています。
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GW明けの新たな週の始まりを前に、改めてAIとの共創の可能性について思いを巡らせています。AIを恐れるのではなく、AIと共に成長し、より良いデザインを生み出していくために、これからも学び続けていきたいと思います。
それでは、皆さんも良い一週間をお過ごしください。おやすみなさい🌙